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2023.02.03 11:00 category:キッチンバイヤー裏話

産地出張レポート”美濃焼”

1月末の寒波の合間を縫って、
”美濃焼”の産地、岐阜県を訪れました。

次の23年秋以降の商品企画の打合せです。

和食器の窯元さんを訪れると、
いつもその手間暇かかる仕事にびっくりしたり、
これがこんな風に作られていたんだ!
と驚いたりする事ばかりです。

沢山ある窯元さんの中で、
今回お伺いしたのが
「正陶苑(しょうとうえん)さん」。

毎回行く度に新しいものを作られていて、
エネルギッシュで温かみのある
お人柄の正陶苑さんのご夫婦、

お人柄通りの温かみのある
手の込んだ器を作られています。

所狭しと並べられた
沢山のサンプルの山から、
形やデザイン、色や土の色など、選んで
サンプルを依頼します。

目が回りそうになりますが、、、

人気のマグカップの新柄も
サンプルのご依頼ができました。

その次が、「兵山窯さん」。
錆カイラギが人気の、伝統ある窯元さんです。

ちょうど、窯上がり直後で
焼き上がった器を取り出されていました。

女性スタッフの方々が
綺麗に積みあがった器を
テキパキとカゴに入れていかれていました。

そして、今回は初めて
作業場なども見せていただきました。

土を型で丸い形にし、
さらにそれを手で削ったり、
歪ませたりといった作業をされていて、
見ているとずーっと見ていたくなりました。

錆カイラギは、素焼きの後に
一度サビにつけ、その後
サビを洗い流すという
独自の製法により、
化粧土の裂け目にサビが残り、
ヒビ模様が際立つ、
他には無い表情の器ですが
とても手間がかかる製法だそうです。

個人的にも、以前から
とても好きな器です。

今回は、古い見本置き場も
見せていただきました。

それ以外にも、リムドットや
ワイドリムシリーズを導入している窯元さんや
業務用の食器をメインにされている窯元さんへ訪問。

ちょうど、リムドットの釉薬掛け作業中で、
ハサミのようなものでつまんで、
1点1点バケツに入った釉薬を掛けられていました。

こちらは、焼き上がった器を
取り出されていましたが、
まだ器が熱いので
箸で奥の器を移動させているところ。

これ以外にも沢山の作業があり、
手間をかけて素敵な器が作られていました。

全部載せられないのが、
もどかしいところではありますが、、、

色々と新しい発見もあり、
秋に良い器がお届けできるのを楽しみにしています。


2022.12.09 11:00 category:お料理キッチンバイヤー裏話季節の愉しみ

迎春の器と撮影裏話

早いものでもう師走、
あと20日ほどで新しい年を迎えますね。

新しい年が明るく、楽しく、良い一年になりますように。

お正月には縁起の良いお飾りやうつわを揃えて、
新しい年を気持ちよく迎えたいですね。

そんな時におすすめの商品をご紹介します。

まずは、有田焼の窯元さんで作陶いただいている
ダブルデイオリジナルの和食器。

品があって、特別な料理を引き立てる華やかさがありながら、
普段使いにも使える柄を描いていただきました。

色合いがとても綺麗で、絵付けが魅力的ながら、
軽くて薄くて少し深さがあるので、
使い勝手の良い器です。

次に、こちらは食卓のアクセントになる、華やかな器。

古伊万里風の菊柄の器です。
海外でも人気だそうです。

こちらは、山中漆器の
「我戸幹男商店」さんの漆器です。

黒はダブルデイオリジナルカラーで、
右側がもともとあったプレーンカラー。

こちらは、私も愛用していまして、
まず見た目のデザインが綺麗、
食器棚にあるだけでうっとりするので、
いつも目につくところに置いています。

そして、木の質感が本当に良い、
触って良し、持って良し。
さらに、とても薄くて軽くて、口当たりが良い!

感動する汁椀です。

汁もの以外にも、小鉢としても使えるので、
汎用性があり、とてもおすすめです。

最後に、吉野檜の重箱です。

和歌山にて大正5年創業の
漆器メーカーで作っていただいている、
モダンでスタイリッシュな現代の
ライフスタイルに合わせて
普段使いもできるお重です。

蓋には、「紀州漆器」の技術を用い、
本体部分は世界遺産熊野の
吉野ひのきの間伐材を使用しています。

こちらの、迎春のポスター撮影ですが、
毎年8月に撮影していまして、
「おせち」の食材を集めるのが、本当に大変!!

いつも苦労しながら、食材を調達して、
撮影前日に自宅でせっせとおせちを作っています。

南天の赤い実は、この時期
まだ緑の実なので、
スタッフが絵具で赤く塗っています。

そんな事を思い出しながら、
一年を振り返り、
また良い一年が迎えられますように。


2022.10.25 11:00 category:Antiqueバイヤー裏話家具

自宅で簡単にできる家具のお手入れ①~オレンジオイル~

今年もあと2ヶ月あまり
朝晩は風が冷たく感じる日も多くなってきましたね。

気温が下がり肌の乾燥が気になるシーズン。
人の肌と同じように木製家具も乾燥は避けたいものです。

そこでおすすめなのが
アメリカHOWARD社のオレンジオイルです。

店舗でも
「テーブルを購入後、自宅でできるメンテナンスはありますか?」など
ご自宅で家具のケアをしたいというお声は多いです。

こちらのオイルは
天然のオレンジオイルとミネラルオイルを配合した
木部専用のクリーナーですが、
粘度が低いため木部に浸透しやすく、
木部の乾燥を防いでくれます。

ご使用方法は
オイルを柔らかい布に数プッシュした後、
家具表面を磨くように塗布。
その後乾いた別の布で乾拭きをおすすめします。

Dリモネンという天然オレンジに含まれる成分が
木部に付いた汚れを落とし、潤いを与え艶もでます。

そして何よりお伝えしたいのがオレンジの爽やかな香り。

フレッシュなオレンジの香りがお部屋に広がります。
実際に店舗で家具のオイルメンテナンスをしていると
「良い香りですね〜」とお客様からお声掛けいただきます。

その他、アンティーク家具の小傷を目立ちにくくしてくれるなど
嬉しい効果満載のオイルです。
さまざまな木製家具にご使用いただけますが、
オイル塗装のチーク家具と相性抜群です。

ギター好きの方でしたら、
指板のメンテナンス用として
ご存知の方も多いかもしれませんね。

木の本来の美しさが蘇り、
程よい艶も出してくれるオレンジオイル。
ダブルデイ各店で取り扱っておりますので、
気になる方はぜひお店にお運びください。

ダブルデイ楽天オンラインショップでも
お取り扱いしております。

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2022.09.09 11:00 category:AntiqueDIY・リノベーションバイヤー裏話家具

未来へ繋ぐアンティーク家具 ~出張日記 Vol.2~

9月に入り、少しずつですが、
秋の気配を感じますね。

店舗では秋のお引っ越しや
ライフスタイルの変化に合わせて、
テーブルやチェア、サイドボードなど
アンティーク家具のお問い合わせも増えてきました。

アンティークの魅力とは?

前回に続き、
出張で訪れた静岡のアンティークショップ、
見学の様子をお伝えします。

数10年~100年以上時代を経た家具たち。
今もなお輝いて見えるダイニングセット。



現代でも支障なく使えるようにするためには
工房職人によるメンテナンスは欠かせません。
今回は特別に工房も見学させていただきました。

塗装を行う作業場には
塗料や工具類がずらりと並んでいます。
この雰囲気、工房ならではの感じで
大好きな空間です。


塗料の調合でそれぞれに合った着色を行うため、
色見本も置かれていました。

写真では伝わりづらいですが、
色だけでなくツヤ感もコントロールできます。


店頭には
使われなくなった天板や脚部なども
販売されています。


パーツ一つ一つが歴史ある品物。
現代ではなかなか手に入らない
貴重な木材を使用したパーツもありました。
次はどんな場所でどんな形で活躍するのでしょうか。

イギリスからきた家具が
日本の職人によって修復され、
実際の生活で使う家具として蘇る。
モノを大切にし、永く使い続ける。
今の時代にマッチしたアンティークのあり方を
再認識したひとときでした。


2022.08.12 11:00 category:ダブルデイグッズバイヤー裏話

ラグメーカーさんの展示会に行ってきました

先日、自宅のある関西から東京まで、
出張に行ってきました。

何度も東京へ行く機会はあるのですが、
やはり毎回楽しみなのが、
新幹線から見えるこの景色。
つい見とれてしまいます。

今回は、主にインドやヨーロッパで
作られたラグを仕入れられているメーカーさんの、
来年の春に向けた展示会でした。

こちらへお邪魔するのは2度目で、
前回もそうでしたが、
たくさん積まれたラグを見ると
かなりテンションが上がります!

見やすいように吊られたラグもたくさんあり、
1枚1枚めくってじっくり見せてもらい、
あの家具と組み合わせたらどうだろう…とか、
今度の春のテーマはどれにしよう?
などたくさん思いを巡らせます。

しばらく、WEBでの展示会や画像で
商品を見る機会も多かったここ数年でしたが、
やっぱり、実際に商品をみて、触って、
お話を伺いながら選ぶのが一番だなと
実感する瞬間でもあります。

来年の春に向けて、素敵なラグをたくさん選んできました。
お楽しみに…!


2022.05.24 11:00 category:お料理キッチンバイヤー裏話趣味

心が明るくなる「やちむん」”一翠窯”

初夏のような日差しの日もありますが
もうすぐ梅雨入りですね。

ジメジメした日が続くと、気持ちも落ち気味に。

そんな時は、パッと目を引く
色鮮やかでモダンなデザインが特徴の
”一翠窯(いっすいがま)”の器がおすすめです。

https://doubleday.jp/img/topic/758.625facf40d690.large_picture_name.jpg

沖縄の読谷村にある一翠窯は、
陶芸作家「高畑伸也」さんによる「やちむん」の窯です。

私自身、沖縄はとても好きで、
何度も訪れたことがあるのですが、
あの青い空と海、カラッとした空気感や
色鮮やかな南国の文化・沖縄の風土・料理の中で
「やちむん」が生まれたんだなと実感していました。

その「やちむん」の伝統的な技術を、
今時のモダンなデザインにアレンジした一翠窯の器は、
ふだんの食卓にもピッタリです。

「どんな料理に合うかわからない」という
お声もあることをお伝えしたところ、
高畑さんが料理と合わせた写真を送ってくださいました。

とても美味しそうで、素敵です。

鮮やかなデザインの皿に、
あえて色鮮やかな食材を合わせるのも
パワーを感じて良いですね。

一度、一翠窯の工房にもお伺いしてみたい
と思いながら、まだ実現していません。。

いつか必ず、伺いたいと思っています。

年に一度の「一翠窯展」の時にだけ作っていただく
丸皿は、とてもかわいくレアな商品。

https://p1-e6eeae93.imageflux.jp/issuipottery/7e7e78eadf7a70e0f068.jpeg

入ってくる数量がとても少なく、
お店に残っていたら買いたいなと思っている器です。

以前、高畑さんとお話させていただいた時に
「いろんなことに興味をもって面白いこと
楽しいことを見つけてワクワクしていたいと思います。
あとはいい景色を観たり、芸術作品に触れたりして、感動することも。
そうやって感じたことすべてが作品作りに繋がるのだと思います。」
とおっしゃっていたことが、とても心に残っています。

そんな風に、日々楽しく過ごしていきたいですね。


2022.05.17 11:00 category:Antiqueバイヤー裏話家具

イギリスからのコンテナ入荷しました。

先日、イギリスからアンティーク家具の
コンテナが入荷しました。
今回はグリーンのコンテナ。
コンテナの扉を開けると
アーコールチェアやチャーチチェアが
長旅でも大丈夫な様にぎっしりと積まれています。

いつも、この瞬間に海を越えて
はるばるやってきたなぁと感じます。

コンテナから運び出して、デザインごとに並べてチェックしていきます。

背中を預けてゆったりと座れる
ERCOL(アーコール)のクエーカーチェアや
曲木の技術を生かしたフーブバックチェア、
レアなデザインのラック付きのラウンド型、
スクエア型のテーブルも入荷しています。
アーコールチェアはずらっと並べると
デザインの特徴がよりわかります。

ダブルデイで一番人気の
G-PLAN(ジープラン)のラウンドエクステンションテーブルや
サイドボードも多数入荷しました。

夏に向けて、ラタン素材のアイテムもあります。

ダブルデイではミッドセンチュリー(1960年代前後)の
イギリスやデンマークのアンティーク家具を
輸入していますが、どれも半世紀ほどの
時間が経っても色褪せないデザインの良さと
経年での落ち着いた素材の奥深さが魅力です。
使わなくなったら捨てるのではなく、
いつまでも修理をしながら長く使って受け継いでいく
アンティーク家具の良さを感じに来てください。

楽天オンラインショップにも
順に入荷商品アップしていきますので
ぜひご覧ください。

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2022.05.09 11:00 category:キッチンバイヤー裏話

信楽焼 古谷浩一さんの工房訪問

少し前になりますが、3月に信楽で作陶されている
古谷浩一さんの工房に訪問してきました。

タイミング良く、ダブルデイ用の器が
焼き上がったところでした。

沢山の器が隙間なく積まれていて、圧巻です。

今回、いくつかダブルデイ用の
アレンジをしていただき、そのチェックもできました。

新柄のリーフ柄ですが、
当初はリーフ柄が全体的に入っているものでしたが、
部分的に2箇所だけに柄を入れたものに変更していただいています。

一つ一つ手で入れていくので、
沢山の数量を作るには、
柄を減らす必要があるそうで、
こちらとしてもシンプルで
よりイメージ通りのものになり、
お互いにとって良いものができあがりました。

飯碗やカップもあります。

それ以外にもいつも人気で
すぐに完売する輪花高台ミニ鉢や
鉄散コンポート皿など、
たくさんの器が焼きあがっていました。

高台があるだけで、テーブルの上でも
高さが出て、アクセントになりますね。

そして、最後にリノベーションしたばかりの
ご実家を見せていただきました。

実際に古谷さんの器を使用するワークショップなど、
今後企画される予定だそうで、
新しいことに挑戦され、期待が広がります。


2022.04.01 11:00 category:キッチンバイヤー裏話

いつもの朝を特別にする器たち

新しい生活の始まりに、朝食にこだわって
良い一日をスタートさせたいものですね。

個人的にもとても好きな
エスニックテイストを盛り込んだ、
おすすめアイテムをご紹介させていただきます。

まずは、岐阜県土岐市の窯元
「正陶苑」さんで作っていただいたマグカップとボウル。

手づくりで1点1点線を書いたり、
柄を入れたりしていただいた、
テイスト感のあるデザインがポイントです。

実際は、和食器ですが、異国情緒あふれるデザインで、
このマグカップでコーヒーを飲み、
海外に来たような気分を味わっていただければ、
と思い企画しました。

ターコイズブルーのマグカップは、
何度も追加している人気商品。

今回、同柄のボウルを作っていただいたのですが、
シリアルを入れたり、取り鉢にしたり、
使い勝手の良いサイズ感です。

木製のスプーンは、ケニアで作られている
オリーブの木と牛骨で作られたスプーン。

丸みを帯びた木の素材感のあるスプーンと、
少しモダンな牛骨部分のミックス加減が
とてもかわいいです。

こちらもダブルデイオリジナルの、
インドネシアで作っていただいているラタンのアイテム。

柄入りのものはラタンにポリエステルを
職人さんが手作業で編んで作られています。

昨今のコロナ禍で、インドネシアも日本でいう
「緊急事態宣言」の状況になっていたそうですが、
大勢で一緒に作業するのではなく、
各家庭でそれぞれ作業を進めていただき、
納品できました。

ひとつあるだけで食卓の雰囲気が
ガラッと変わるので、おすすめです。

毎日の朝食を、
ワンランクアップさせてくれるアイテムで、
ぜひ楽しい朝食時間を過ごしてくださいね。


2022.03.15 11:00 category:キッチンバイヤー裏話

信楽焼 宇田隆和さんの器

春らしい陽気の日が増えてきましたね。

春野菜や春のお茶時間にふさわしい、
揺らぎのある白い表情に魅了される
宇田隆和さんの器をご紹介します。

信楽で長年作陶されている宇田隆和さん。

ろくろの技術が高く、
伝統工芸士に認定されていらっしゃいます。

艶を抑えた乳白色釉薬の、
ニュアンスのある白が素敵です。

ぬくもりのある優しい形と手触りで、
食事の時間を豊かなものに。

すっきりとした、シンプルで
少しモダンなデザインにしたいという
こちらの希望をふまえ、
何度も試作を作っていただきました。

また、私が普段使いやすいなと感じていた
サイズ感の器をもとに作ったものがいくつかあり、
個人的にもとても思い入れのある器たちです。

今回、新たに黒の焼き締めと緑釉ビードロが加わりました。
同じデザインでも全然印象が違いますね。

去年の暮れ、緊急入院された宇田さん、
とても心配しましたが、すぐに復帰し、
無事商品を届けてくださいました。

先日、信楽の工房に訪問した時は、
少し納品が遅くなったことを
とても気にされておられましたが、
素敵な器をたくさん作っていただけてとてもありがたいです。

この、独特の表情は「冷却還元」という
特別な手法で作られているそうで、
窯の中の酸素を不足させ温度を下げていくことで
この表面の風合いができるそうです。

とても雰囲気のある工房です。

これからも元気に、たくさんの器を
届けていただけることを楽しみにしています。


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