2013.08.30 17:27 category:未分類
信楽焼き / 堂本正樹さん
信楽焼きの若手作家、堂本正樹さんの器を愛用しています。
1年半前、信楽の山間にある堂本さんの工房で初めて目にした時の感動は、
今もはっきりと覚えています。
フランスのアンティークのような洗練されたフォルムと奥深さに加え、
和陶のあたたかみ、優しさを兼ね備えた絶妙なバランスに
ひと目でとりこになりました。
堂本さんは、「信楽の粉引きの巨匠 堂本信男氏」に13年師事の後、
2007年に独立。
ヨーロッパの古いお菓子の型などをモチーフに、
信楽の伝統的な釉薬と土の風合いを大切にして作陶されています。
上の写真でご紹介している「緑青」のものが他にはない色目で
一番のお気に入りですが、今年の夏の暑さのせいで焼き上がりが
真っ黒になったものが大量に出来上がったようです。
そんな苦労を知って、さらに大切に使おうと思いました。
毎日の食事に気兼ねなく使えて、どんな料理とも合い、
主張しすぎない、だけどテーブルに出すと存在感のある、
気が付くと毎日のように使っている器です。
2013.08.28 17:52 category:未分類
風の音色
2013.08.26 20:16 category:未分類
花ふきん
ふきんは台所の道具であり、消耗品。
最後は捨てざるを得なくなってしまうものなので、
何でもいいかとなりがちですが、
私は毎日使うものだからこそ、気に入ったものを選んで
使うたびにちょっとした『うきうき感』を楽しんでいます。
『花ふきん』は素敵な商品を毎シーズン発表されている
中川政七商店さんの原点ともいえるものです。
私が使い始めたのは今から4年ほど前、
お値段は決して安いとは言えないので、
何が人気の理由なのだろうと半信半疑で購入しました。
それが気がつけば、手元にあるだけでも5枚。
焦がしたりワインのしみができてしまったものは雑巾となり、
処分したものもあるので、10枚くらいは購入しているでしょうか。
その良さとは、肌触りと乾きの早さそして微妙な色合いでしょうか。
使い始めはパリッと糊が利いていますが、3回目のお洗濯あたりから完全に取れ
蚊帳ふきん本来の柔らかい何ともいえない風合いが現れます。
それは本当に気持ち良く、なんだか優しい気分にさせてくれます。
そして糊が取れることによって、色も少し変わります。
また吸水性・速乾性に優れているので、食器拭きから、鍋つかみまで
道具としての存在価値を充分に発揮してくれます。
一番のおすすめは、ランチョンマットとして使うこと。
お料理や器に合わせて、またはその日の気分で色を選びます。
『花ふきん』でしか味わえないニュアンスのある発色を存分に楽しめます。
だから自分の持っていない色を見るとまた買いたくなるのです。
洗うとどんな色に変わるかな?どの器に合わせようかな?
ロングセラー商品には、必ずその理由があることを実感させてくれる逸品です。
2013.08.23 17:22 category:未分類
marimekko
北欧ブランドのものを少しずつ集めています。
その事を知っている友人から素敵なmarimekkoの食器を頂きました。
marimekkoは素敵な柄と色が特徴的なので、
ラッピングを開けた時の感動がより一層大きいように感じます。
例外ではなく私も包装を解いた瞬間に気分が上がりました。
今や北欧ブランドを代表し、日本でも人気があるmarimekkoですが、
私が大学生の頃は取り扱いしている店がほとんど無く
取り扱っていたとしてもキャンバスバッグくらいでした。
日本で可愛いmarimekkoの食器が購入できるようになった事は
とても嬉しい事ですね。
こちらの食器は印象的な柄なので、
料理に合わせづらいのではないかと思いきや意外と何にでも合いますし、
食器自体に程よく厚みがあり丈夫なので
普段づかいの食器としてかなり重宝しています。
我が家では、和洋中の料理何にでも合わせますが
朝食の時に登場する事が多く、朝から気分を上げてくれます。
誕生日などのイベントや記念日のプレゼント選びに迷った時は
marimekkoの食器を贈られてみるのはいかがですか?
もちろんダブルデイでもお取り扱いしております。
2013.08.21 17:37 category:その他
プチこだわり
昨年秋に新居に移り、まもなく1年です。
にもかかわらず、LDKにこれといった家具はありません。
特にこだわりが強いわけでもないのですが、
何となくピンとくるものがなく今に至ってしまっています。
そんな決断力の全くない私が、
家づくりで少しだけこだわった場所が、
玄関と床とネコの通り道。
玄関の収納を上下セパレートにして
その間の壁にどうしてもつけたかったのがこのガラスブロック。
ブロック越しに入る柔らかくほのかな光を見ていると
なんだかほっこりした気分になります。
流行(?)にのせられて、廊下・階段などの共有部分と
リビング&ダイニングの床を無垢材にしました。
無垢材の床はさらりとした肌触りが心地よく、
素足ですごしています。
もともと“ネコのための家づくりを!”と
密かに思っていた私。
各居室にネコ用ドアをつけました。
が、プラスチックのドアがガタンガタンと音を立てるのを嫌がって
ほとんど使ってくれず。
結局、ドアを外してしまい今ではネコの通り穴になっています。
(これは普通に使ってくれています)
冬になったら寒いかな…
2013.08.19 20:06 category:その他
秋の風
いつもより早起きできた朝は、出社前に少し寄り道をしてご近所の喫茶店へ。
・・・と思ったら夏休み中だったので、もう1軒先の喫茶店に入りました。
なんの事ないコーヒーとトーストでも、わざわざお店で食べていると
早起きして気分が良いのも相まって
ちょっとだけぜいたくな時間を過ごしている気持ちになります。
普段なら寝ぼけながら身支度している頃に
もう家を出てコーヒーを飲んでいるなんて、
今日はてきぱき仕事ができそうな・・・
気持ちよくお店を出て駅に向かう道すがらふっと吹いた風は、
つい先日までとは違って、湿度や熱気を感じさせない爽やかなものでした。
気づけば、絶えずうるさく鳴いていた蝉の声や
朝から容赦なく照りつけていた陽射しが、
ほんの少し和らいでいるようです。
連日のニュースでは各地の酷暑が取り上げられていますが、
立秋も過ぎて、しっかり秋に近づいているんですね。
お昼になればきっとまた、
じっとり湿気を帯びた風にうんざりするんでしょうが・・・
通り抜ける風に秋の気配を感じた、
いやむしろ、必死で感じ取りたい晩夏の朝でした。
2013.08.16 17:04 category:その他
小さな猫の憩いの場所
猛暑が続く8月。
暑さが心配だった植物たちですが、
ほんの少しだけ気温が下がり元気に育ってきています。
狭いベランダで育てているのは
オリーブと・・・それ以外は名前を覚えていません。
気温がさがりつつあるのを喜んでいるのは
植物だけでなく、愛娘のMEI(猫)もです。
いつも早朝は、トタンテーブルのやや冷たい天板に牡丹餅のように寝そべり
夕方は古木のベンチの上に座ってベランダの隙間から外を眺めています。
始めはとても綺麗だったトタンの天板も
年月を重ねる事で味わい深い錆がついてきました。
小学生くらいのときに実家の近所にあった
古い家屋を思い出し、ノスタルジックな雰囲気に包まれます。
錆びる事で味わいが出るテーブルを
とても気にいっているのですが、
今はMEIに錆がついていないか・・・
毛繕いをする時に錆を舐めないか・・・
複雑な心境です。
2013.08.14 15:05 category:未分類
ウール、コットン、ジュートのラグ。
夏の敷物と言えば竹やい草を思い浮かべがちですが、
裸足で歩き回る時の足触りの優しさは断然、天然繊維に限る!
写真の左足は北欧のジュート素材、
右足はインドでヨーロッパに向けに生産されたコットンとウール素材の
ラグに触れています。
両方とも元々靴を履いて生活する国の人達の為のものなので
密度が高くしっかりと織られていますが、
使用開始から5年程経過してウールやジュートの
ざらつきも無くなりほどよい柔らかさに変化しました。
裸足で歩き回るとき左足の感触はざっくりだけどさらり、
右足の感触は少ししっとりとしてひんやり(私の個人的感想です)。
両足の感触の違いに萌えます・・・。
画像の敷物は全て私の自宅に敷いてあるもので
色はご覧の通り赤を基調にしていますが
購入した当時に比べると陽にあたって程よく褪せたことにより
フローリングの茶色い床によく馴染んできて
益々愛着を感じるようになりました。
長く使える家具やインテリアは、
人が使って部屋に馴染み始める頃に
グッと輝きを増してくるのが楽しみですね。
2013.08.12 13:44 category:その他
日曜日の珈琲
子供の頃、祖母は京都の福知山駅前で喫茶店を営んでいました。
着物姿でカウンターに立ち、お婆ちゃんになっても、
みんながもう休んだらと言っても、
毎日毎日、朝早くからお店に立ってお客様を迎えていました。
先日、両親が私の家に遊びに来たので、コーヒーを淹れました。
母はケメックスに興味深々。
「何これ~、実験道具みたいね」
そう、これはアメリカでドイツ人の化学者が三角フラスコとロウトから
70年前に考案したコーヒーメーカー。
ガラス・木・皮紐から成るデザインは、シンプルながらも優しく、
簡単にコーヒーを淹れることができる優れものです。
巷では、今コーヒーのサードウェーブがきているようで、
豆の生産方法から、流通、焙煎方法にまでこだわり、
美味しいコーヒーを淹れる個人のお店が増えているのだとか。
そんなプロにも絶大な支持を得ているのが、HARIOのV60シリーズです。
「挽き立て、淹れ立てのコーヒーはほんまに美味しいわぁ。器も素敵で、幸せ~」
こんな一言が聞きたくて、みんなを笑顔にする喜びで
祖母はお店に立っていたのかな、とふと思った日曜日の午後でした。
2013.08.09 17:58 category:その他
【リノベーション】~古いものと暮らす~
「古いもの」が好きです。
かれこれ10数年前、
ニュージーランドに留学していた頃ホームステイ先の家は
イギリス様式の一般的な戸建をリノベーションしたお家でした。
古いレンガの壁や味わいのある扉や窓、ガレージとして使われている納屋。
ただ年月が経って古びただけではなく、
そこに住まう人がそれぞれの生活スタイルや好みに合わせ手を加え、
修繕しながら大事に住み継いできた家は1つとして同じものがありません。
そんな現地の人々の、家や身近なものに対しての価値観や文化に触れ、
いつしか「古いもの」に興味を持つようになりました。
スクラップアンドビルドが一般的になっている
今の日本の「住まい」のあり方よりは、
古くても魅力ある家を自分達の生活に合わせ再生させる
「リノベーション」に魅力を感じるのです。
今住んでいる家も、築40年の古家をリノベーションしたもの。
もちろん、あの時見ていたニュージーランドの家とは、
そもそも素材や形が大きく違うけど、古くても魅力あるものを残しながら
手を加えるという作業は楽しいものでした。
例えばこれ、新築当時は風呂場の扉だったもの。
ひと目見た時から、「これは残したい!」と思ったものです。
当時のままでは高さが低く使い勝手が悪いため、上下に木枠を足し、
塗装してリビングの扉に再利用。
古い味は残しつつ新鮮なものになりました。
この扉が引越したばかりの家でも、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる。
懐かしさ・・・それも「古いもの」と暮らす魅力のひとつかも知れません。